蝶の写真を撮ろう

あなたも蝶の写真を撮ってみませんか。
昆虫の中でも、蝶は最も魅力ある被写体です。

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |

デジタルカメラ編はこちら


わたしたちの身の回りには、たくさんの昆虫たちや、野鳥たちが住んでいます。そのなかでも、蝶は、どこにでもおり、しかも美しく、だれにでも撮影することのできる魅力ある被写体です。野鳥の撮影のように、高価な望遠レンズも必要ではなく、一般的な、標準レンズでも撮影が可能です。
蝶は、どこででも撮影できます。私は、信州を中心に撮影していますが、仕事の都合上、月1回程度上京するたびに、東京には、信州にいない蝶たちがたくさん舞っていて、写真が撮れればいいなあと思います。本当に、都会の真ん中から、高山に至るまで、蝶の撮影ポイントと言えると思います。
あとは、その蝶が見えるか見えないかは、みなさんの、観察力だけだと思います。


カメラはどんなカメラを使ったらいいか

一眼レフだったら、大抵のカメラが使えます。カメラメーカーによっては、最新のオートフォーカス機でも、昔のマニュアルフォーカスのレンズが使えるように、配慮してくれているメーカーもありますので、できれば、そのようなメーカーの機種が使いやすいでしょう。蝶の撮影で、オートフォーカスを使うことは、ほとんどないと考えていいでしょう。

ここで、一つだけ注意点があります。それは、ファインダースクリーンが交換できるものということです。マクロでは、スクリーンは、全面マットもしくは、方眼マットが使いやすいため、他のスクリーンが標準になっているボデーでは、スクリーン交換が必要となります。

以上を考えると、最新の一眼レフより、数年前のマニュアルトップクラス機の方が、使いやすいのではないでしょうか。最新の一眼レフの多彩な機能を使う場面が、蝶の撮影ではほとんど出てきませんから。
自動機能で便利なのは、絞り優先AEでしょう。接写をする場合では、まず、レンズの絞りを決定してから撮影する場合がほとんどです。AEでなくても、内蔵露出計でこと足りる場合も、かなりあります。
ただし、ストロボを使用して、大写しに蝶を撮りたいときなどは、TTLオートでストロボが使えると、とても便利です。

page Topへ

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |
トップページ

デジタルカメラ編はこちら


レンズはどんなレンズを用意したらいいのか    作者のお気に入り撮影機材


OLYMPUS 50mm マクロレンズ


50mmレンズで詳細をシャープに写す
SMC-PENTAX A 50mm F2.8 F11


OLYMPUS 90mm マクロレンズ


90mmレンズで背景をぼかす
TAMRON SP 90mm F2.5 F4


SIGMA 24mm レンズ


24mmレンズで環境を広く写す
SIGMA 24mm F2.8 F16

 

ずばり、マニュアルフォーカスのマクロ50mmレンズ1本で、ほとんどの写真が撮れます。蝶の写真を、オートフォーカスで撮るということは、めったになく、また、至難の業でもあります。レンズの距離リングを写したい撮影倍率に固定して、カメラを前後して、ピントをあわせる方法が接写には適しており、また、最もすばやくピントあわせができます。したがって、レンズは、マニュアルフォーカスで最も使いやすいものを選ぶ必要があります。

 

また、ズームレンズは、操作する箇所が、単焦点レンズに比べ、多くなり迷いが出るためシャッターチャンスをのがします。また、ズームレンズの必要性も、蝶の写真を撮るときには全くありません。自分が動けばいいのです。

 

 

 

その後、あると便利なのが、90mm,100mmクラスのマクロレンズと、35mm以下の広角レンズでしょう。

90mm,100mmクラスのマクロレンズは、背景をボカシたい時や、蝶にどうしても近寄れないときに便利です。

背景をぼかしたいときには、F値のできるだけ明るいレンズを使用すると良いでしょう。

シャープに写したいときには、F2.8 のレンズをF4 で使用するより、暗いF4 のレンズを開放で使用したほうが、シャープに撮影できるようです。

 

 

200mm,300mmのマクロも発売されていますが、なければないであきらめがつきますので、必要性は感じません。

 

 

 

広角レンズは、蝶と同時に生息環境を写し込みたいときや、ストロボと併用して蝶の飛翔撮影をする時に重宝します。

私は、機材をたくさん持っていけないときなどは、広角レンズ1本だけにしてしまいます。以外と、蝶程度の大きさの被写体では重宝するレンズです。

一般的には、21mmから28mmが使いやすいようです。SIGMA 24mmは、1:4 倍まで撮影倍率がありますので、マクロレンズと同等の使い方ができます。また、OLYMPUS 21mmは、近距離補正機構があり、最短撮影距離でも、素晴しい画像を得ることができます。

 

レンズを購入するときに、ピントリングを操作して、少し硬めくらいの操作感のものが、撮影中の振動等で、ピントリングがかってに動いてしまうことがなく、安心して使えるレンズです。

page Topへ

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |
トップページ

デジタルカメラ編はこちら


ストロボは必要か    作者のお気に入り撮影機材


GN14のクリップオンストロボで飛翔を写す
SUNPAK AUTO140


リングストロボで蝶と花を無影で写す
OLYMPUS T10 RING FLASH 1

自然光で撮影するのが、最も自然できれいだと思います。しかし、飛翔する蝶や、林の中での撮影などでは、どうしても、ストロボを使わざるを得ない場合があります。自然光で撮影をしていて、必要性を感じてから用意してもおそくはないでしょう。

用意するときには、GN14程度の軽くて閃光スピードの速いストロボと、ストロボ角度を変えるための可変アングルホットシューを同時に購入すると便利です。閃光スピードの目安は、1/1800以上を探すとよいでしょう。一般的に、GNの小さなストロボほど、閃光スピードが速いものです。GNの大きなものでも、マニュアルの1/4や1/16発光のできるものであれば、閃光スピードを速めることができます。

また、蝶と花を同時に美しく撮りたい時などには、リングストロボがあれば、いやな影が出ずに撮影できます。最近のリングストロボでは、TTLオートで撮影できるものも多くなり、そのようなストロボとカメラを組み合わせると、簡単に、ストロボ無影撮影ができます。
いずれにしても、なければないなりに撮影できるものなので、必要を感じてから購入してもよいでしょう。

page Topへ

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |
トップページ

デジタルカメラ編はこちら


三脚は必要か

正直なところ私は、三脚をほとんど使っていません。そんな余裕がないためですが・・。三脚の心配よりも、カメラの確実なホールドと、手ぶれ防止のための練習に、時間をかけたいものです。

三脚を用意するときには、小型でかつ、しっかりした作りのものが、フィールドではじゃまにならず、しかもしっかりとカメラを支えてくれます。全高1200mm程度のものでも十分です。

page Topへ

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |
トップページ

デジタルカメラ編はこちら


撮影時の服装


コツバメを撮影中の二男・修二(小4)
トレーニングウェアーは、動きやすく
蝶を追いかけるには最適だ。

町中での撮影では、好きなファッションでお楽しみください。

フィールドでの撮影の時には、できるだけ運動しやすい服、帽子、トレッキングシューズ等を身につけましょう。蝶を追いかけていると、知らないうちに、かなりの運動をしていることがあります。(土手から転がり落ちることもあります。)動きやすい服装に心がけましょう。

それから、帽子を忘れないようにしてください。
ストロボを使うときは、キャップを前後さかさにかぶることは、説明しなくても判りますね。

カメラストラップは、幅広タイプで肩、首に負担の少ないものにしましょう。蝶はデザインまで気にしていませんから、自分の好きなデザインでよいでしょう。

オレンジ色と赤色の物には、スズメバチが様子を伺いにやってきますので、着用しないほうがいいかもしれません。もちろん、蝶の仲間にも、様子を伺いに来る種もいます。

page Topへ

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |
トップページ

デジタルカメラ編はこちら


参考になるサイト

撮影の参考になる図書

フィールドフォトテクニック3 「昆虫写真マニュアル」 海野和男 著 東海大学出版会
                 ISBN-486-01023-X 1500円

「マルチメディア蝶図鑑」 藤岡知夫 監修 海野和男 著 アスキー出版局
                 ISBN4-7561-1419-9 5800円

「チョウの世界」 海野和男 著 共立出版 3800円

「Butterflies 蝶の飛ぶ風景」 海野和男 著 平凡社
                 ISBN4-582-52933-X 4200円

「昆虫記」 今森光彦 著 福音館書店 ISBN4-8340-0810-X

「世界昆虫記」 今森光彦 著 福音館書店 ISBN4-8340-0179-2 4900円

「夢蝶美」 村田泰隆 著 保育社    ISBN4-586-18027-7 4800円

「チョウのいる風景」 村田泰隆 著 保育社 ISBN4-586-18031-5 4800円

「アゲハチョウ」 松本克臣 著 山と渓谷社 ISBN4-635-59029-1 2500円

「おきなわ蝶物語」 安次嶺 馨 著 新日本教育図書
                 ISBN4-931314-22-8 2060円

「エゾシロチョウ オホーツクの丘の群舞」 竹田津 実 著 北海道新聞社
                 ISBN4-89363-729-0 2200円

「自然を撮る ネイチャーフォトハンドブック」 グリエルモ・イッチ、フランチェスコ・メザテスタ 共著
     松田義弘 監修 マール社 ISBN4-8373-0505-9 2950円

「ゼフィルス24」 大倉舜二 著 朝日新聞社 ISBN4-02-255529-7 26000円

「ギフチョウ・ヒメギフチョウその混棲」 倉兼 治 著 誠文堂新光社
                 ISBN4-416-88304-8 2300円

「信州の蝶」 浜 栄一 監修 栗田貞多男 写真・解説 田下昌志 解説・データ 信濃毎日新聞社
                 ISBN4-7840-9610-8 2800円

「ゼフィルスの森」 栗田貞多男 著             9800円

「INSETTI IN VOLO」 JOHN BRACKENBURY ISBN 88-206-3747-2 LIT 35,000-

 

page Topへ

| カメラ | レンズ | ストロボ | 三脚 | 服装 | 参考図書 |
トップページ

デジタルカメラ編はこちら



長野県諏訪市
sakailab@mx.suwanet.net
酒井雅秀
Masahide Sakai
Suwa city, Nagano pref.Japan