
霧ヶ峰高原には,平日でも,多くのカメラマンが集まっている。
  たいがいが,大きな望遠レンズと三脚。迷彩色の服やシール。
  たぶん,みんな小鳥の撮影に来ているのだと思う。
  その的はというとどうもノビタキなのかなと思う。
  
左はノビタキのオス。右はメス。
  トップの写真のオスに比べると胸のオレンジが少ない。
  よく目立つ枝や枯れ草にとまって,さえずっている。
  オスは,夏の高原を象徴するようなきれいなカラー。
  
7月も半ばになろうというのに,まだ,ウグイスがさえずっている。
  灰色がかった目立たない鳥で,いつも薮の中。
  今日は珍しく,姿を見せてくれた。
  右の写真は,私の方に向かって,
  「ケッキョ。ケッキョ。ケッキョ。・・・・・」と,
  大きな口を明けて鳴いてくれているところ。
 
遊歩道を行くと,岩の上にホオアカを見つける。
  かなり活発に飛び回りながらさえずる。
  あまり目立たない小鳥だ。
 
いつも遊歩道の近くに縄張りを張っている,ビンズイ。
  まだ子育ての期間で巣が近くの草原にあるのだろう。
  盛んにえさを捕ってくる。
  左は遊歩道のロープにとまっているのだが,
  口には,フキバッタのような虫,ヒョウモンチョウの幼虫をくわえている。
  右も蛾の幼虫をくわえている。
30分くらい散策しただけで,多くの小鳥たちに会えた。
    森林の小鳥たちは,夏は,木の葉が茂って観察しにくくなるので,
    高原の草原が観察しやすくてよいというのも,
    カメラマンの集まる理由の一つかもしれない。
  小鳥の写真を撮影に来た人たちも,きっと良い写真が撮れているだろうなと思った。
E-5 70-300mm+EC14
(長野県諏訪市 霧ケ峰高原)