2012年10月2日
エンマコオロギ

 


 

石の隙間で,「コロコロコロコロリー」とエンマコオロギが鳴く。
家の周りや畑の中など,どこにでもいる普通種だが,
姿を見ようとすると,薮や草の下に潜んでいるのでなかなか見られない。
夜,街頭に惹かれて道を横断する個体くらいかな。

今日は,撮影のしやすい,石積みの土手に行ってみた。
数匹のオスがとても澄んだ音色で鳴いていた。
あちらこちらに丸い巣穴も見られるので,しばらく待つことにした。

 

左は,巣穴から顔を出したオス。
右は,石の隙間から出てきたメス。
顔が閻魔様に似ているので,エンマコオロギというのだが,
誰が閻魔様の顔を見てきたのだろうか・・。
誰も知らないはずなのにどう似ているのだろうか。
こんなことを考えながら撮影すると,とても面白い。

 

右は,巣穴の前で鳴き疲れて休んでいるオス。
(・・と,私は思い込んでいるのだが。)
右は,オスの鳴く石の隙間にやってきたメス。
左にもう1匹のメスのお尻が見える。
後で判ったが奥にもう1匹メスがいたようだ。
私の近くには3匹のオスが鳴いていたのだが,
この石の隙間のオスにだけメスが集まっていた。
鳴き方の良し悪しは,人間の私には判別できないが,
コオロギのメスはよく判るのだろう。
このよくもてるオスの姿は最後まで見られず。

E-5 50mm+EC20

(長野県茅野市豊平)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀