
今日もコセンダングサの薮の前を通りかかったので,
  ちょっと覗いてみると,ベニシジミが種のトゲに捕まってしまい,
  なんとか逃げようともがいていた。
  羽に1カ所,足に1カ所トゲが引っ掛かっている。
  かわいそうなのでトゲから外してあげた。
  トゲの先はどうなっているのか見てみようと,
  少し種を持ち帰ってみた。
 
帰宅後,種を観察。
    左は,マクロレンズで等倍撮影。
  写真では解りにくいが,種の先の方と2本の針は,白い毛で覆われているようだ。
  右は,実体顕微鏡で拡大撮影。
  針の部分は,細かい細い毛が釣り針の返しのように逆に密生している。
  これが一度刺さると抜けにくくなる張本人のようだ。
  種の先端の部分の毛は,針とは逆に生えているのが判る。

フィールドで撮影をしていて,コセンダングサと共に,
    気をつけないと体中に種がついてしまうのが,イノコズチ。
    今日はヒカゲイノコズチの種を採取。
  コセンダングサと一緒に観察してみた。
 
左は,マクロレンズで等倍撮影。
細かい毛などはなく,全体に粘着質でベタッとした感じ。
種をくるむ幅の広い被片と,細長い針の替わりになりそうな被片が交互にある。
右は,実体顕微鏡で拡大撮影。
細長い被片が反り返っている。
  幅の広い被片の先端もかなり鋭く尖っている。
  この尖りと,粘着力で動物の毛などにくっつくのだと考えられる。
  コセンダングサより,くっついた後,とりやすいのも何となく納得した。
E-M5 60mm,D5100 Fabre PhotoEX
(山梨県北杜市長坂町,長野県諏訪市末広)