2012年12月21日
ベニマシコとイタドリの種

 


 

今日もベニマシコを見に行った。
しばらくすると,3羽のオスがやってきて,
イタドリの種を食べ始めた。

 

種の周りの羽の部分を吐き出している様子もないので,
拡大してみると,どの写真を見ても,種の周りごとくわえているものばかり。
どうやら,周りのふわふわした部分も一緒に丸呑みしているようだ。

 

ということで,今度はイタドリの種を観察。
たわわに種がついている枝は,少しオレンジがかっているので,
冬のこの季節では,とても良く目立つ。
近づいてよく見ると,3枚の羽の中央部が種で,
幅0.5ミリ,長さ1.2から1.5ミリくらいが濃く色づいている。
この部分に種がある。

帰宅後,採取した種を拡大してみると,
色づいている部分がかすかに口を広げていて,
その奥に小さな種があることが判った。
直径0.3ミリ,長さ0.8ミリ程度だろうか。
この種をベニマシコが食べているというのは,
人間が,米粒を一粒づつ食べているのと同じようなものだ。
一緒に食べていると思われる周りの羽の部分は,
スポンジのように空気室をもっているように見られる。
この部分にも栄養になる繊維などがありそうにも思える。

E-5 50-200mm+EC20,D3200 40mm,E-M5 38mm

(長野県諏訪市末広,霧ケ峰高原)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀