2014年5月27日
朝食ドキを観察・ニホンザル

 


 

 

今日は北アルプス山麓のニホンザルたちの,朝食タイムを観察した。
芽吹き,葉を広げ始めたイタヤカエデを見上げながら樹を登る。
若葉をむしっては,しばらく臭いを嗅いで,ぱくりと食べた。
食べられる葉かどうか,臭いで判断しているのだろうか。

 

しばらくすると,群の仲間が次々とイタヤカエデを食べ始めた。
赤ちゃんザルを抱きかかえたメスもいる。

 

カエデの新芽を食べた後,ゆっくりと群は移動。
今度は草地にたどり着く。
地面を少し掘って,太くて柔らかそうな茎を,美味しそうに食べる。
ニリンソウの群生地に次々と入り,花ごとむしってむしゃむしゃと食べる。
どうもニリンソウはお気に入りの葉のようだ。
人も山菜として食べるので,美味しいのだろう。

 

ツルを引張って,新芽をたぐり寄せるもの。
山菜掘りに夢中の母ザルの側,赤ちゃんザルは樹の幹に抱きついていた。

 

こちらの母子もニリンソウを食べている。と言っても赤ちゃんザルはむしるだけ。
まだ,おっぱいを飲んでいる時期だから・・。
しばらく食べると,母ザルは,赤ちゃんを抱えて,樹の幹に。
居心地の良さそうな枝に座り,周りの猿たちを眺めながら,おっぱいを飲ませ始めた。
赤ちゃんザルは枝の影で見えず,残念。

 

小猿の一匹が倒木の上で,遊び始めた。
もう,お腹いっぱいなのだろう。
毛繕いを始めた母ザルたち。
目線は常に小猿たちの様子を追っている。

 

林道に出て,遊ぶ小猿たち。
10分くらい,じゃれたり,追いかけたり,転がったり・・・・。
食後の運動ですね。

D7100 150mm

(長野県 北ア山麓)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀