2014年7月25日
ミヤマシロチョウ

 


 

 

ミヤマシロチョウは最盛期。
山麓を無数の白い羽が舞う。
いたるところで吸蜜が見られるが,小さな目立たない花が多い。
ほとんどはオス。
はっきりとした黒い筋が目立つ。

 

この時期,山麓の開けた低木帯を舞うミヤマシロチョウを観ると,
高原の夏が来たことをつくづくと感じると共に,
この蝶の舞う姿が無くなると,すぐに秋になってしまうと言う,
季節の移りの早さも感じる。

 

メスは,オスに比べて数が少ない。
メスは,オスに比較して,全体に鱗粉が少なく,
前羽中央部分は透明に近い。
飛翔しているメスは,太陽との角度により,
この透明部分が空を反射して,薄水色に見えることがあるが,
まだ,写真でその色を写せていない。

夜露でびっしょり濡れた高原。
朝日が当たると,一気に活気ずく。
植樹のメギの中からメスが出てきて羽を乾かし始めた。
すかさず,どこからともなくオスが飛来し,
交尾を迫るが,メスは交尾拒否の体勢。

日が高くなると,地面で吸水を始める個体も出始めた。
ミネラル補給をしっかりして,また元気に飛び回る。

D5300 10.5mm,D7100 150mm

(群馬県吾妻郡嬬恋村)


| 前のページ | 次のページ |
| トップページ | フィールドノートindex |


信州諏訪自然写真館
酒井雅秀