
ミヤマシロチョウは最盛期。
  山麓を無数の白い羽が舞う。
  いたるところで吸蜜が見られるが,小さな目立たない花が多い。
  ほとんどはオス。
  はっきりとした黒い筋が目立つ。
 
この時期,山麓の開けた低木帯を舞うミヤマシロチョウを観ると,
  高原の夏が来たことをつくづくと感じると共に,
  この蝶の舞う姿が無くなると,すぐに秋になってしまうと言う,
  季節の移りの早さも感じる。
 
メスは,オスに比べて数が少ない。
  メスは,オスに比較して,全体に鱗粉が少なく,
  前羽中央部分は透明に近い。
  飛翔しているメスは,太陽との角度により,
  この透明部分が空を反射して,薄水色に見えることがあるが,
  まだ,写真でその色を写せていない。

夜露でびっしょり濡れた高原。
    朝日が当たると,一気に活気ずく。
    植樹のメギの中からメスが出てきて羽を乾かし始めた。
  すかさず,どこからともなくオスが飛来し,
  交尾を迫るが,メスは交尾拒否の体勢。  

日が高くなると,地面で吸水を始める個体も出始めた。
    ミネラル補給をしっかりして,また元気に飛び回る。
  
D5300 10.5mm,D7100 150mm
(群馬県吾妻郡嬬恋村)