
水辺の湿地のモウセンゴケ。
  とても勢いよく,赤い葉を茂らせ,
  つぼみも多く伸ばして,花も咲き始めた。
  可憐な白い小さな花はとてもかわいらしい。
 
そのモウセンゴケに多くのトンボたちがつかまって,
    栄養分を吸い取られていることも,目の当たりにしなくてはならない。
    小さなイトトンボなどは,少しでも,葉の粘着部に触れただけで,
  もう絶対に逃れることはできなくなってしまう。
  また,花の茎が,どうぞとまってくださいと言わんばかりの位置にある。
 
目が慣れてくると,一面のモウセンゴケのじゅうたんに
  一面のトンボの死骸が見えてくる。
  大きなものでは,アキアカネや,ヨツボシトンボも捕えられていることが判る。
  モウセンゴケの可憐な花の裏には,こうしたトンボたちの死が隠れている。
E-5 50mm+EC20
(長野県茅野市)