2014年8月19日
ヤツタカネアザミとヒョウモン

 


 

高原の林縁に,ヤツタカネアザミが咲き始めた。
ノアザミやノハラアザミと比べ,花の色が薄く,
少し下を向いて咲くので,見た目にはきれいでなく,
雑草的なイメージの目立たないアザミだが,
昆虫たちには大人気のアザミのようだ。

そんな,ヤツタカネアザミに集まる,ヒョウモン蝶の観察をした。

 

ミドリヒョウモンは,個体数も多く,容易に見ることができる。
1頭のオスが吸蜜するのを撮影していると,マルハナバチがやって来た。
仲良く吸蜜するのを期待していたら,マルハナバチが花にとまるや否や,
ミドリヒョウモンは嫌がって舞い立ち,違う花に移動してしまった。

 

ウラギンスジヒョウモンのメスが吸蜜しているのを撮影していると,
なんと,1頭のウラギンヒョウモンのオスが求愛を始めた。
すると,また1頭のウラギンヒョウモンのオスが求愛に加わり,
2頭が異種のメスに求愛する形になった。
しかし,ウラギンスジヒョウモンのメスは,逃げるどころか,
同じ体勢で,吸蜜を続けるのみ。
変な連中は全く相手にしていないようだ。

D7100 150mm

(長野県北佐久郡立科町)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀