
林沿いの道端に,コセンダングサの薮が広く続いている。
  蝶や蜂たちがたくさん集まってきていたので,観察した。
  ウラナミシジミが最も多く,オスばかりが吸蜜したり,
  縄張り争いをしたりしていて,よく目立つ。
  次に意外にも,テングチョウが多く来ていた。
  その他にモンキチョウや,ヤマトシジミ,ベニシジミなど。
  黄色くポツッとした小さな花なのに,かなり人気があるようだ。
 
花は,昆虫たちに人気で良いのだが,種は厄介だ。
    かぎ針状の刺が,通りかかる動物・人の服に付いて,
  運ばれていく。そればかりではなく,この種は,
  トンボにとっては,この時期,最大の天敵となる。
  今日も10メートルくらいの場所で5匹がこの種に引っ掛かっていた。
  まだ生きてもがいているものもいたが,決して逃れられず,命を落とす。
  まだほとんどが花で種は少ないが,後,2週間もするとほとんど種となり,
  数十匹のトンボたちが捕まってしまうだろう。
 
コセンダングサの花は,目立つ花びらもなく,黄色い玉のようになっているが,
    中には,白い花弁をつけている株が,観られる。
  コセンダングサの変種で,コシロノセンダングサと呼ぶそうで,
  花弁がついているものを観ると,キク科植物だというのも納得する。
E-5 50mm+EC20
(山梨県北杜市)