2016年4月12日
ヒメギフチョウ

 


 

 

山麓もいよいよ,ヒメギフチョウの舞う季節になった。
ヒメギフチョウといえば,カタクリの花での吸蜜シーンを,
思い浮かべる人が多いと思うが,
実は,そのような場所は少なく,
多くの生息地では,タチツボスミレや,ネコヤナギ,
フデリンドウや,タンポポでの吸蜜が多い。
今日は,人の手の入った,群生地でのお決まりの写真を・・。

 

マメザクラも咲いており,
こちらに桜にとまったシーンは,
カタクリとは異なり,華やかな感じとなる。

 

多く飛び回っているのはオスが多く,
他のオスや,メスと思われる個体に,
盛んに絡むシーンが観られた。

 

交尾も観察することができた。
これから,メスも多く羽化してくるであろうから,
交尾シーンの観察できる頻度も,多くなるだろう。

 

吸蜜の間には,長時間休憩する個体も多い。
休憩時には,前翅を後方に下げて開き,
三角形に近い体制の個体が多い。
草上で休む個体に,盛んにコバチが近づいてくる。
鮮やかな翅の色が花に見えるのだろうか ?

今日観察した中の,一番美麗な個体。
後翅の赤上がりが濃く,
黄色の地色や青紋も濃い。

D7100 150-600mm,S5Pro 150mm,D5300 10.5mm

(長野県東筑摩郡朝日村)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀