
浅間山系のベニヒカゲ。
  朝日が当たりだすと,
  一斉にクマザサの葉上に出てきては,翅を乾かす。
  葉についた夜露を吸水する個体も観られる。
 
翅が乾くと,辺りを飛び回り,
    土や岩の出ているところや,
    林道のコンクリートの上などで,吸水。
  ミネラル分の多いところだろうか・・。
  多くの個体の集まる,人気のスポットが何カ所かできる。
  笹の上で開翅していた個体と同じ個体が,
  今度は,コンクリート上で開翅しながら吸水していた。
 
林道の地面近くを,チラチラと飛び回ったり,
  とまったりしているので,交通事故に遭う個体も多い。
  車に敷かれたり,衝突して命を落とす場面を多く目撃する。
  その死骸にまた,他の個体が吸汁に集まるから,
  また,事故に遭う個体が増える。
  今日観察していた2時間半くらいでも,5頭が交通事故死。
  しかも,この観察していたポイントのみでのこと。
  シーズン中には,数百に上るのではないかと思う。
 
1時間ほど,吸水や,メスを探す飛翔をすると,
    お腹がすいてきたのだろう。
    思い思いの花にとまり,
  吸蜜する個体が観られる様になった。
 
この頃になると,窓を開けて,林道脇に止めてあった車の中には,
    5〜6頭ほどが入り込んでおり,いろんな場所を舐めている。
    
    また,服やカメラザックなどにも,数頭がついており,
  汗を舐めている。こんな個体は,手を差し出すと,
  ためらわずに乗り移ってきてくれるので,観察しやすい。
D7100 150mm
(長野県東御市)