2016年9月5日
ヤツタカネアザミとシータテハ

 


 

 

標高2,010mのヤツタカネアザミの群生地を訪れた。
ヤツタカネアザミは,花が小さく,下向きに咲き,
花の色も,他のアザミ類に比べれば淡く,決して目立たない。
しかし,昆虫たちには人気があり,多くの蝶やアブが訪れる。
今日は,秋型のシータテハが群れていたので,撮影。
群れていると,警戒心が薄く,とても撮影しやすい。
中には,指で突いても,嫌がるだけで,逃げない個体もいた。
翅に少し傷の目立つ個体もいるが,おおむねきれいな個体だ。

 

翅の幅や,地色,翅の突起の長さなど,
多くの個体を目前で比較してみると,
かなりの個体差があることが判る。
写真の場合,すべて同じ倍率,光線状態で,
撮影できるわけではないので,単純に比較はできないが・・・。

 

そもそも,シータテハの名前の由来の,
後翅裏の,アルファベットの「C」の字の斑。
これもかすれたような個体から,くっきり幅広い個体と変異が大きい。
そして,はね裏の模様も,べたっと褐色の固体や,
波模様に黄緑の斑が映える個体など,個体差が大きい。

D7100 150mm,D5300 10.5mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀