2016年11月7日
高原は霜の朝


 

 

放射冷却により,高原の朝は冷える。
一面,霜で真っ白く覆われた朝が続く。
とは言え,朝日が差すと,瞬く間に消えて雫となる。

 

草の葉や,木々の葉には,
葉を縁取る様に厚く,そして葉の中央は,薄らと・・。
霜が葉の形を際立たせて,美しい造形。

 

一度枯れた花も,霜が成長すると,
もう一度白い花を咲かせた様に観られる。
風の通り道の葉は,葉の縁から風上に向かって,
針状に霜が成長している。

 

ススキの穂も真っ白。
クマザサの葉も白い霜。
こんな霜も,日が差すと,
15〜30秒あまりで水滴となって消えていく。

 

霜のきれいな朝は,
湿った土の露出した場所は,
一面の霜柱となる。
日が差すと,解け始め,
バランスを失い倒れていく。

S5Pro 90mm

(長野県諏訪市)


| 前のページ | 次のページ |
| トップページ | フィールドノートindex |


信州諏訪自然写真館
酒井雅秀