2017年12月21日
モズとはやにえ


 

 

小さな猛禽・モズの活動が目立つ季節となった。
雪が降ったり,霜が降りると,
とても,すっきりとした中で観察できる。
冬の間は,木の実と種も食べるが,
なんと言っても,モズの特徴である,
秋までに蓄えてある,はやにえを食べ,
動物タンパク質を摂取して活動している。

 

上の写真は,桜の折れた枝に刺した,
モグラのはやにえを食べている個体。
内蔵を引っ張り出して,豪快に食いちぎり,飲み込んでいた。

 

左は,先の写真で,モズが食べていたモグラ。
このモグラだけで,半月くらいは,過ごせそうだ。
モズにとっては,小鳥と同じくらいの大きい獲物。
右は,ヤマアカガエル。
3日後に観たら,脚が無くなっていた。

 

はやにえで最も多いのは,やはり,昆虫類。
左は,ケラ。地上に出たちょっとの隙に捕えられてしまったのだろう。
右は,マルクビツチハンミョウ。
ツチハンミョウは,カンタリジンという毒を持っていると言われるが,
モズは,大丈夫なのだろうか ? 
はやにえにすると分解変性するのだろうか ?

 

次のはやにえは,ツノアオカメムシと思われる。
捕まえた後,モズは,臭くなかったのだろうか ?
そこが気になってしょうがない。
右は,ミカドフキバッタ。
フキバッタの濃い緑色が,まだ残っている。

 

そして,最も多いはやにえは,コバネイナゴ。
信州の山麓では,田圃から,草地まで,
どこにでもたくさんいるからだろう。

 

D7100 150-600mm,S5Pro 100mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀