2018年7月15日
ミヤマシロチョウ,産卵


 

 

朝日が差すと,ミヤマシロチョウが花々を訪れ,
次々と,吸蜜を繰り返す。
朝一番での吸蜜は,30分以上にもなる。
左は,ハクサンフウロに訪れたオス。高原らしい。
右は,花を探すメス。半透明の翅が黒っぽく見える。

 

吸蜜時間が終わると,
オスたちは,広範囲を飛び回り,メスを探す。
メスは,低木の葉上でゆっくり休む。
その中の,1頭のメスが低木の葉に,
軽く触れるように舞い始めた。
やがて,食樹のメギに出会うと,
樹の大きさを確かめるように,樹の周りを飛び,
時々,産卵場所を確かめるようにとまってみる。
そして,飛び出した葉先をホバリングし始めた。
産卵場所を見極めたようだ。

 

葉の裏にぶら下がるようにとまり,産卵を開始した。
お腹を大きく曲げて,1〜2卵産みつけては,
お腹を伸ばし,しばらく休む。
そして,またお腹を曲げて・・・。
40分間,淡々と産卵を続けた。
産卵が終わると,近くの低木の葉上で,
10分くらい休み,飛び去っていった。

産卵された,卵塊を観察。
直径10mmくらいの範囲に,三段に産みつけられている。
一段目は,比較的きれいに並んでいるが,
二段目,三段目は,適当に積み重ねられているようだ。

 

D7100 150mm,D5300 10.5mm,TG-5

(長野県東御市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀