2019年10月10日
ダム湖の,オシドリ


 

 

信州にも,オシドリたちが,次々と飛来してきた。
今日は,ダム湖のオシドリたちを観に行った。
すでに,銀杏羽の大きく伸びたオスが,数羽。
湖面を泳ぐと,波の陽の反射が美しい。

 

湖面を泳ぎながら,浮いているえさを食べたり,
潜って,湖底に沈んだ,ドングリを食べたり。
左のカットでは,手前の個体が,丸い木の実をくわえている。
右のカットは,若いオスが,何かを追いかけるように,
くるっ・くるっと向きを変えていたので,撮影してみると,
目先に,とても小さな魚が2匹写っていた。
あれれっ,小魚を捕ろうとしているのか,
それとも,好奇心から,追って観ているだけなのか・・・ ! ?

 

この時期は,新しいペアーリングの季節。
オスたちが,メスに,自身をアピールする。
2羽のオスが,並んで泳ぐのを,メスが追従する。
しかし,しばらくすると,メスは,進行方向を変え,
全く異なる方に泳いでいった。
この,2羽はオスは,気に入らなかったようだ。

 

単独で泳いでいたオスを,観察していると,
近くにメスが,着水。すかさずオスが,メスに泳ぎよる。
そして,興奮した様子で,口を開けて,首を振る。

 

その後,オスが,水面を猛ダッシュすると,
メスも追従して,猛ダッシュ。
オスが,止まると,メスは,オスの横で,
メスは,オスの方をじっと見ている。
どうやら,カップル成立のようだ。
オシドリのメスは,オスを選ぶ基準で,
行動力,瞬発力,体力を観ているのかな・・と思う。

 

ダム湖を泳ぐ,オシドリたちを観ていると,
時間の経つのも忘れ,刻々と移り変わる光景に魅了される。
そろそろ,紅葉も部分的に始まり,
その黄色の葉を写した湖面を,オシドリが横切ると,
波紋の美しさにも,シャッターを切らずにいられない。

 

D7100 150-600mm

(長野県上伊那郡辰野町)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀