
山麓のゴイシシジミは,発生が遅く,やっと羽化し始めた。
  木漏れ日の差し込む明るい林の林床,クマザサの葉上で半開翅している。
  時々飛んでは,すぐにとまり,また半開翅。
  日の当たらないところがお気に入りのようだ。
  翅の裏の碁石模様も良いが,表の黒色に薄く白い斑があるのも,
  とてもシックな感じで良いと思う。

直射日光を浴びて,半開翅していた個体を見つけ,
  よく観ると,翅の縁取りの白黒模様は,黒でなく,暗褐色。
  そして,後翅の上半分も暗褐色を呈して見える。
  以前から,撮影時に気になっていた色だが,
  なかなか上手く写すことができなかった。
  今日は,実際の観た感じに近い色が出たと思う。
    強い日光が当たった時だけ観られる色なので,構造色なのだろうか。
    人の目には,黒く見える翅の表は,
  もしかすると,蝶の観る波長で観ると,ものすごく鮮やかな色なのかもしれない。
 
こちらは,ストロボを2灯あてて撮影したもの。
  上方から強く,左からごく弱く,ストロボが当たっているが,
  裏の碁石模様がくっきりと表に透過している。
  この裏の模様の透過と,強い光での褐色の反射の組み合せ。
  どんな模様に見えるのだろうか・・。興味深い。
D7100 150mm,E-M5 GYOROME8+45mm
(長野県茅野市)