2016年8月19日
ベニヒカゲ,再び

 


 

 

先日は,浅間山系のベニヒカゲを観察したが,
今日は,八ヶ岳山麓のベニヒカゲを観察。
日が差すと,草原のあちらこちらに,
オスがメスを探して,チラチラと舞う。
時々,花にとまり吸蜜もする。
草原には,様々な花が咲いているのだが,
アザミが咲き始めたので,他の花には目もくれない。

 

八ヶ岳山麓のベニヒカゲのオスは,
浅間山系のものと比較すると,
後翅の燈色の帯の発達が良く,
鮮やかな印象を受ける。

 

散策道脇の枕木上を,交尾カップルが歩いていた。
メスがオスを引っ張り,草むらに引き込む。
草を登って,安定した場所を見つけて静止。
45分ほどこのまま静止して,分かれた。

 

交尾後の,ゆっくりと休むメスを撮影。
メスは,オスと異なり,翅裏は,明るい褐色。
後翅の淡褐色の帯が鮮明。
目玉紋の中心の,青白斑も,くっきりとしている。
この地域では,斑紋の発達したメスが多く観られるのだが,
今日は,メスは,この個体しか観察できなかった。

斑紋の発達した個体については,
昨年観察した個体を観てもらいたい。

D7100 150mm

(山梨県北杜市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀