2017年9月9日
再び,ヤツタカネアザミに集まる蝶たち


 

 

先日とは,場所を変え,標高1,650mの地に。
ヤツタカネアザミが多いが,ノハラアザミなども混生している。
まず,数が圧倒的に多いのは,ミドリヒョウモン。
しかし,もう無傷のきれいな個体はいない。

 

ウラギンヒョウモンも,ミドリヒョウモンに混ざり吸蜜。
こちらは,傷のないきれいな個体もまだ観られる。
そろそろ,夏の高原のシンボル,
ヒョウモンチョウの季節も終わりを告げる。

 

ヒョウモンたちから,少し離れて,
静かに吸蜜していたのが,スジボソヤマキチョウ。
独特の翅先の尖りが精悍なイメージ。

 

スジボソヤマキチョウと異なり,
翅も大きく,丸みのある,ヤマキチョウ。
こちらは,とても活動的で,
ヒョウモンチョウたちの中に分け入って吸蜜し,
良く飛び回っていた。
ヤマキチョウと一緒に,吸蜜しているのは,
ギンボシヒョウモン。

 

個体数は少ないが,キタテハとシータテハもいた。
尖った凹凸のキタテハ。
丸みのある凹凸のシータテハ。
共に秋型で,越冬のための栄養補給。

 

平地にも多い,イチモンジチョウもいる。
高原で観ると,とても新鮮な感じがする。

 

目立たない存在では,セセリチョウの仲間も多い。
何と,まだ,アカセセリがいた。
1頭のメスが元気よく飛び回り,
イチモンジセセリに紛れて吸蜜していた。

 

D5300 10.5mm

(長野県北佐久郡立科町)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀