2021年5月24日
クモマツマキチョウ


 

 

先週観察した場所より,やや標高の高い場所でも,
クモマツマキチョウが舞い始めた。
咲き始めたキジムシロで吸蜜する様は,
黄色と燈色の同系色の組み合わせで,
いかにも春の光景となる。

 

先のキジムシロでの吸蜜と異なり,
スミレでの吸蜜は,かなり華やかな絵となるのだが,
ちょっと派手すぎるかな・・と言った印象。

 

クモマツマキチョウは,メス探しや吸蜜で,
開けた日当りの良い場所を広範囲に飛び回る。
一日に12kmも飛ぶと聞いたこともある。
広い作業道や林道などをかなり直線的に往復する。

 

吸蜜シーンの撮影も絵になるのだが,
チョウは飛翔するもの。
飛翔しているシーンが最も生き生きとした絵となる。

 

ひとしきり活動した後は,休息タイムとなる。
フキノトウの花や,草の葉にとまり一休み。
後翅の裏の繊細な模様がよく観察できる。
この模様のせいで,休んでとまっている個体は,
辺りの風景に紛れて,見つけにくくなる。

 

D7100 150mm,10.5mm

(長野県大町市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀