2022年10月11日
アゲハチョウの蛹化

 

 

家の玄関先のサンショウには,毎年アゲハチョウが産卵する。
今年は,3頭が終令幼虫にまで育ち,その内の1頭が先日前蛹となった。
左のカットは,10月10日の前蛹。すっきりした緑色。
本日10月11日の正午頃観ると,右のカットの様に外皮が透明がかり,
少し前後に動いている。蛹化すると判断できたので,
この後,連続観察をすることとした。

 

体の動きが大きくなってくると,
外皮が体の後方に,しわを寄せながら移動していく。
体を大きく伸ばしたり縮めたりして,幼虫時代の皮を
後に寄せて伸ばし,頭部付近の皮を割ろうとしているようだ。

 

頭付近の皮が割れると,背中の角が姿を現した。
更に頭の殻が割れると,蛹に特徴的な頭の2本の角が見えてくる。
ここからは,脱皮速度が上がり,どんどん皮を脱いでいく。

 

どんどん脱皮し,見慣れたアゲハチョウの蛹らしい体が現れてきた。
ほとんど脱皮が終わり,蛹らしい姿を現した。
ここで気がついたのが,成虫になった時の脚が,
すでに体とは別に分かれていたことだ。

 

脱皮し終わると,腹部をくねらせ脱皮殻を落とそうと必死のようだ。
無事,脱皮殻が落ちた。それも,下で休んでいた他の終令幼虫の鼻先。

 

その後は,徐々に体を伸ばしていって,
10分後くらいには,見慣れたアゲハチョウの蛹の形になっていた。

D7100 150mm

(長野県諏訪市)

 


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀