2025年7月9日
ヒメヒカゲ

 

高原の草原には、ヒメヒカゲが多く飛び始めた。
小さく地味なヒカゲチョウの仲間ではあるが、
絶滅危惧種でもあるので、数年ぶりに観察に出向いた。
現地に着くと、すぐに数頭の飛翔が観られ、
以前と変わらぬ生息風景に安堵する。
まだ、発生初期なので、今日観察できた個体は、すべてオス。

 

ヒメヒカゲは、翅裏の目玉紋の変異などはあるが、
翅の表はほぼ暗褐色であまり特徴がない。
よく観察すると、褐色の明暗など観られるが、
調の目の関知周波数・つまり紫外線域では、
どんな色に観えるのだろうか・・・・。

 

散策道両側の草原から出てきて、散策道横を舞う個体の飛翔を撮る。
翅の裏の方が目玉模様があるので絵になると思う

 

しばらく散策道に出てきてくれる個体を撮る。
ゆっくりと飛翔してくれるので追いかけ撮影も、
待ち受け撮影も意外と撮影効率は良い。

 

そうこうしているうちに、ヒメヒカゲたちは、
撮影機材BOXや人の汗に興味を示し始め、
次々に集まってきて汗を吸い始めた。
この時点で今日の撮影は終わりとなった。

D7100 150mm、10.5mm

(長野県塩尻市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀