高原の現地に着いて見渡すと、薄日に誘われ、
数頭のミヤマシロチョウがフワフワと舞いだした。
例年通りの光景を目の当たりにすることができ、ほっとする。
小さなニガナで吸蜜をする個体もいる。
撮影する側からすると、ハクサンフウロにとまってほしいのだが、
ニガナの方がお気に入りのよう・・・・。
吸蜜タイムが終わると、メス探しの行動に変わる。
広い範囲を飛び回り、時々食樹の周囲を注意深く回る。
しばらくメス探し飛翔を観察しながら、
ゆっくりと流れる高原の時間を感じる。
飛翔途中で、地面に降り、砂礫の間から吸水する個体もいる。
残念ながら、個体数の少なさから、集団吸水は観られない。
高原の夏の光景をじっくり観察できる日となった。
D7100 10.5mm
(群馬県吾妻郡嬬恋村)