2016年4月20日
山麓のヒメギフチョウ

 


 

 

先週は,里山のヒメギフチョウを撮影したが,
今日は,山麓のヒメギフチョウを観に行った。
林床のタチツボスミレに吸蜜に訪れる。
小さなスミレなので,すぐに飛立ち,次のスミレを見つける。

 

低木の間を縫う様に飛び回り,
スミレを見つけると,ふわっとゆっくり近づいてとまる。
そのふわっと近づく時と,次の花に渡り飛ぶ時が,
シャッターチャンスとなる。

 

面白いことに,日陰のスミレにはとまらず,
そのまま通り過ぎていき,日の当たったスミレに必ずとまる。
吸蜜と同時に,日向ボッコも兼ねているのだろう。

 

スミレの蜜は,花の奥にあるようで,
吸蜜しだしたヒメギフチョウは,
花の中に頭を突っ込んでいる。
この状態になると,周りが見えないのか,
逃げにくくなる。

今日はこの生息地では珍しい,
後翅の赤上がりの入った個体を観た。
後翅外縁の紋も,ギフチョウの様に燈色で,
一瞬,違和感を感じた。
とても美しい個体だった。

D5300 10.5mm,D7100 150-600mm

(長野県茅野市)


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信州諏訪自然写真館
酒井雅秀